自転車で四国一周 〜2日目〜

~6月1日(木) 2日目~

 

なかなか熟睡できずに朝を迎えた。朝ご飯は、時間が無かったので、カロリーメイトを一つだけ食べて、フェリーを出発した。5:00.まずは丸亀市にある、讃岐うどん、「よしや」へ向かった。到着予定時刻は、11時30分だ。Google mapを見ながら、進むのだが、住宅街の中を通り、道が複雑なため、何回も間違えた。ずっと、スマホのルートを頼りに進むと、急な坂が出てきた。そんな坂を前にすると、こんなことしなきゃよかったと、本当に後悔した。トンネルに入ると、歩道が無い。自転車で、トンネルの中を走ると、誰もが感じることだと思うが、後ろから、車やトラックが来ると、急に自分にせまってくるかのようなものすごい音が、とてつもない恐怖に感じる。なおかつ、トラックなどの大きい車だと、横を通り過ぎるときにかなりの強い風が僕を襲うので、倒れそうになり、非常に危険だ。坂を越えると、次は、最高の下り阪が待っている。車と並走しながら、大体、40~50kmのスピードが出る。今回の旅行の最高時速は、54.7kmだ。そうこうしながら走っているのだが、なかなか目的地に着かない。5:00に出発して、8:00までは、走行距離60kmと順調だったのだが、だんだんと疲れてきて、速度も落ち、休憩も多くなった。結果、「よしや」に着いたのは、14:30になってしまった。「よしや」では、温玉冷やしぶっかけうどんを食べた。できてから、食べる前に支払いをしなくてはいけなく、その時間の関係なのか、うどんにはコシがなく、期待していた讃岐うどんと大分違い、あまり麺はおいしくなかった。ただ、汁はおいしかった。そこから出発し、次は香川県庁に向かった。しかし、道が間違っていて、また戻ったりして、時間のロスが生じた。

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香川県

香川県庁に着いたら、次は香川駅へ向かった。ちょうど、17:30位に着いて、帰宅ラッシュだったため、かなり目立った。そこから、次に向かう所は徳島県庁だ。しかし、予定では、すでに鳴門の渦の道に行き、徳島県庁、そして道の駅藍ランドうだつに向かっている。1日目からこんなにも予定がずれると、次の日、また次の日と予定がずれていくし、夜だと渦は見れないと判断し、鳴門海峡の渦の道は諦めた。パニックに陥りながらも、懸命にペダルをこいだ。しかし、日は刻々と沈んでいく。19:30にもなると辺りは真っ暗になった。それでも。僕は徳島県庁へ向けて前へ進む。精神的には、予定通り進んでいないため、かなりの焦りとパニックになり、身体的には、トレーニングもしないでいきなり、走っているのだから、かなりの疲労が僕を襲っていた。心身ともに、疲れ果てたので、僕は今日中に徳島県庁へ着くことを諦め、寝床を探すことにした。東屋は一つ見つけたが道路に面していて目立つのでやめた。走っていると、駅が見え、そこに女性がいたので、ここら辺でお遍路さんが寝れるような場所はあるか、聞いてみた。すると、わざわざ今から出発しようという車から男性が出てきてくれて、話を聞いてくれた。名前は大字さんだ。すると、なんと2000円で泊まれるところがあるというのだ。僕は野宿しか頭になかったので、他に違う所、東屋みたいな所はないか聞いたが、女性が2000円で泊まれるなんて安いじゃん!と言っていたので、僕も悪くはないかなぁと思い、そこに泊まることにした。そう言うと、なんと車で連れて行ってくれるというのだ。ありがたいと思いつつ、車に自転車を積み込み連れて行ってもらった。

 

宿泊場所に着くと、そこはコンテナ一つをまるごと部屋に改造した、コンテナハウスだった。しかも、風呂、トイレ、温水ポッド、布団、バスタオル、コーヒーの粉など、あらゆるものが備えてあり、とても感動した。ある程度の使い方を聞いたら、夕飯はあるか聞かれた。フルグラしかないと答えると、なんと、駅にいた女性からもらった、ハンバーガーやケーキをくれたのだ。もうありがたすぎる。ちなみに女性はその駅の駅長の奥様だそうだ。そして、大字さんが帰ると、早速風呂に入った。風呂から上がると、なんと驚くことに外は雨が降っていた。しかも、だんだんと強雨になっていき、しまいには、とんでもない強雨と氷、雷が夜中じゅうずっと降っていた。なんて運がついているのだろうとしみじみ思った。大字さんも言っていたが、あと1秒2秒遅かったら、もう大字さんは出発していて、こんな素晴らしいところには泊まれていなかっただろう。大字さんに大感謝するとともに、自分の運の良さにはとても驚いた。感謝する。そして就寝。

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寝た所は、「The Villa AIOI」という所。小学校の跡地を利用している。